はじめに
Godotとはアルゼンチン生まれのオープンソースゲームエンジンです。
ゲームエンジンというと、専門的で難しそうな印象を持つ方もいるかもしれません。
しかしGodotは、ゲーム制作やコーディングに慣れていない人にとっても大変とっつき易いゲームエンジンです。
本記事では、実際にGodotを触ってみて感じたことと、簡単なサンプル制作を通して分かった特徴をご紹介いたします。
実際に使って感じた4つのいいところ
1. 2Dと3D、どちらも簡単に作れる
Godotは2Dゲームの作りやすさに定評がありますが、3D制作にも対応しています。
特に触っていて分かりやすかったのが、重力や衝突といった物理演算の扱いやすさです。
たとえば、RigidBodyというノード(部品)を使うことで、オブジェクトを自然に落下させたり、他のオブジェクトにぶつかったときに弾かせたりする挙動を簡単に実装できます。
もちろん細かい調整には設定やコードが必要となりますが、「とりあえず動くものを作る」のであれば、最低限の作業で十分。
ゲームやアプリ制作において、最初に画面上で何か動かせただけで達成感を感じるもので、その段階まですぐ辿り着ける点は大きな魅力です。
2. 見やすく分かりやすい開発画面と動作
別のゲームエンジンを触ったとき、動作が重く、パネルやボタンも多くて少しとっつきづらく感じましたが、Godotは動作が軽く、開発画面のUIも見やすくまとまっています。
必要な機能が整理されており、初めて触ったときでも「今どこを操作しているのか」がとても分かりやすいです。
Godotでは、アプリ内のオブジェクトや処理を「シーン」と「ノード」という考え方で組み立てます。
キャラクター、背景、当たり判定、画面を映すカメラなどを部品として配置し、それぞれを組み合わせて一つの画面を作っていくイメージです。
この構造がシンプルなので、完成形をイメージしながら作業を進めやすくなっています。
Web制作でいうところの、HTMLやCSSを組み合わせて作品を作っていく感覚にも少し似ているとも思います。

3. シンプルで挫折しにくい親切設計
ゲームやアプリ制作において、本格的な開発に入る前の段階でつまずくことがあります。
環境構築に時間がかかる、設定項目やパラメータが多すぎる、動作が重い。
そういった余計な部分でモチベーションが削られてしまうことは少なくありません。
Godotは開発画面がシンプルで、やりたいことと実際に行う操作が比較的分かりやすく結びついており、余計な作業で手が止まりにくいと感じました。
ゲーム制作そのものが簡単な訳ではありませんが、開発環境や設定の複雑さに足止めされない点は、開発初心者にとって大きな利点だと思います。
途中で投げ出しにくい設計になっていること。
これは、個人制作のモチベーションにも大きく関わってくる要素です。
4. 全機能が完全無料で使える
Godotはオープンソースのゲームエンジン。
料金プランによる機能制限がなく、基本機能をすべて無料で利用できます。
また、商用リリースを行う場合のロイヤリティも不要。
個人制作・学習用の試作・小規模なテスト開発にも向いており、「まず触って動くものを作ってみる」までのハードルが低いのは大きな魅力です。
有料ツールの場合、試す前にライセンスや費用の確認が必要になることがあります。
Godotの場合はその心配が少なく、アイデアを思いついたタイミングで気軽に制作を始められます。
作成したサンプル
こちらのサンプルは1時間程度で作成しました。
画面をクリックすると弊社マスコットキャラ「ネオタロー」が画面上部に大量発生し、落下していきます。
画面下で左右に動いている同じく弊社マスコットキャラ「ハジマル」に当たると物理演算によって弾かれるようになっています。
このサンプルに様々な条件分岐やオブジェクトの仕掛けを追加していくことで、さらにゲーム性を上げていくことができます。
まとめ
前述の通り、スムーズで効率的な制作作業が可能な上、作れるゲームのクオリティも世界的に実証済みという、大変素晴らしい開発ツールです。
実際に使ってみて特に素晴らしかったのは、アイデアを形にするまでの工程の短さでした。
どんな開発ツールを使っても凝った作品を作るのは決して簡単ではありません。
しかし、まずは最低限動くベースを作り、そこから少しずつ肉付けや改善を進めていく開発手法において、Godotはまさにうってつけであると感じました。
ゲーム制作に興味はあるけど難しそうという方にとっても、Godotはかなり入りやすい選択肢の一つであると言えます。
今後もまた何か思いついたアイデアをゲームにして公開したいと思います。
次回もお楽しみに。